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目次
ナイアシンアミド25%配合でバズった ダーマレーザーウルセラCとは
クオリティファーストのダーマレーザー ウルセラC (30ml)/2200円
成分がとにかく豪華✨
APPSを含む4種の高濃度ビタミンC(アスコルビルグルコシド、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、リン酸アスコルビルMg、)とナイアシンアミド25%配合。それらを酵母エキス(ガラクトミセス培養液)に溶かし込み、全方位の毛穴悩みに対応した集中毛穴美容液です。
これは買うしかなかった
ナイアシンアミド25%配合とカプセル形ビタミンC4種類配合に惹かれて、衝動買いしました(笑)購入後にこの商品がバズっていることに気がつきました。成分を見て、こりゃバズるわけだわと思いました。
全成分解析
成分が多いので、表にしました
次にキー成分を中心に解説したいと思います。
基剤がガラクトミセス培養液
まず、ベースの基剤が水ではなくガラクトミセス培養液なのが面白いですね。
巷で話題のガラクトミセス培養液といえばSK-IIのピテラが有名ですね。ガラクトミセス培養液は、ガラクトミセス酵母株を発酵(培養)させてできた成分(培養液)です。酵母株は数百万種あると言われており、また、種類が培養方法などによってガラクトミセス培養液の成分や働きが異なるので、ピテラとこちらはどちらもガラクトミセス培養液ですが、成分はおそらく違うでしょう。
酵母の種類にもよりますが、一般的にガラクトミセス培養液の効果として、ビタミン・ミネラルのほか、角層細胞にあるNMF(天然保湿因子)の生成促進による保水効果や、真皮に存在するエラスチンの分解酵素(エラスターゼ)の阻害作用でハリツヤを保つ効果があるとされています。
ナイアシンアミド25%配合!!!
ナイアシンアミドは、セラミドやコラーゲンの生成促進、美白や抗シワなどの効果があるとされています。詳しくはこちらをご覧ください。
■25%も必要なの?
色々調べたところ、厚生労働省から承認を受けた医薬部外品(P&G社製商品)のナイアシンアミド(ニコチン酸アミド)の配合量(非公開)は0.1-5%1)の範囲に入っているということことがわかりました。ということは、5%でも十分な効果があるはずですが、25%も配合できたのはナイアシンアミドの安定性が高く低刺激成分だからだと思います。ちなみに、ナイアシンアミドはビタミンB3の一種で食事やサプリなどからも摂取することができ、1日の耐容上限量は250mgNE(12歳以上の女性)が設定されています。
■刺激性について
ナイアシンアミド配合化粧品の安全性(刺激等)2)については、データ不足ですが、低刺激性成分を示唆する報告がありました。
引用:化粧品成分オンライン 「ナイアシンアミドの基本情報・配合目的・安全性」(一部抜粋)https://cosmetic-ingredients.org/skin-barrier-repairing-agents/1710/
- 皮膚刺激性:ほとんどなし
- 眼刺激性:ほとんどなし-わずか
- 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし
- 光毒性(光刺激性):ほとんどなし
- 光感作性:ほとんどなし
- アクネ菌増殖性:ほとんどなし
また、動物実験ですが、25%でも刺激性が低いことが認められました。
引用:化粧品成分オンライン 「ナイアシンアミドの基本情報・配合目的・安全性」(一部抜粋)https://cosmetic-ingredients.org/skin-barrier-repairing-agents/1710/
- [動物試験] ウサギの片眼に15%および25%ナイアシンアミド水溶液を点眼し、点眼後に眼刺激性を評価したところ、この試験物質は急性の眼刺激剤ではないと結論付けられた(Procter&Gamble,1997)
APPSを含む4種の高濃度ビタミンC配合
ビタミンC誘導体は抗酸化作用、美白や抗シワなどにアプローチする成分です。
働きとしては、チロシナーゼの活性阻害作用によるメラニン生成を抑制する美白作用や真皮の線維芽細胞に働きかけることによってコラーゲンの生成を促す効果があるとされています。ナイアシンアミドとの相乗効果により美白、毛穴やシワの改善効果が期待できます。
こちらの美容液には、APPSを含む4種の高濃度ビタミンC:
アスコルビルグルコシド、アスコルビン酸、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na、リン酸アスコルビルMg が配合されています。
しかし、ビタミンC配合化粧品のあるある問題があります。
■ビタミンCは非常に安定性が悪く酸化しやすい
ご存知の通り、ビタミンCは非常に安定性が悪く酸化しやすいです。また、酸化されたビタミンCは肌に悪影響を及ぼす可能性があります。上記ビタミンC誘導体4種類の中で、特に壊れやすいのはAPPS(パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na)です。APPSは、従来のビタミンC誘導体に油になじむパルミチン酸を付与することによって、水にも油にも馴染む両親媒性のビタミンC誘導体で、油にもなじみやすいので皮膚に透過しやすく細胞内まで素早く浸透できるという特徴があります。
■APPSは特に安定性が悪い
しかし、APPSはビタミンC誘導体の中でも安定性が悪く、酸化しやすく、水溶液中ではパルミチン酸が遊離しやすいため、それが更に安定性を悪くしています。3) (ちなみに、APPS粉末は個人でも手に入りますが、昭和電工社製のものですと1500円/gとかなり高価です。)
■ビタミンCをリポソーム化により安定化
そこで、ビタミンCの安定性や浸透力を向上させるために、こちらの商品はナノカプセル(リポソーム)に4種類のビタミンCを内包した、デリバリーシステムを採用しているそうです。個人的にはかなりポイントが高いです。リポソーム自体は人間の細胞膜と同じ構成成分であるリン脂質でできているので、肌に馴染みやすく内包した有効成分が浸透しやすくなるのが最大の特徴です。
こちらの美容液は、話題の国内最高濃度(※筆者調べ )ナイアシンアミドよりも4種類も配合されているカプセル形ビタミンCの印象が強いです。
植物エキスの種類が豊富
こちらの商品には、ツボクサ、オウゴン根、イタドリ根、カンゾウ根、チャ葉、ローズマリー葉、カミツレ花、キハダ樹皮の植物エキスが配合され、美白、抗炎症、抗菌、や抗糖化などの効果が期待できます。
◎成分まとめ
全体的に内容が濃い!!商品という印象です。成分を見ただけで、メーカーの「全方位の毛穴悩みに対応した、これ以上はない集中毛穴美容液」のキャッチコピーに納得してしまうほどです(笑)
では、実際に使ってみた正直な感想を紹介したいと思います。
実際に使ってみたー(1)使用感
□pHチェック
簡易pH試験の結果ですが、弱酸性〜中性です。
□容器
遮光瓶にスポイトがついています。
□使用感
かなりサラッとしたオイルのような美容液です。気をつけないと手からこぼれるくらいのシャバシャバ系美容液です。塗布後の皮膜感があまりないので個人的に好きなテクスチャーです。個人的には、The ordinaryのナイアシンアミド10%+Zinc1%を使った時のような皮膜感は感じません。
□香り
香りは、なんとも言えないレモングラス系?です。好みではありませんが、強くないのでなんとか大丈夫です(笑)ただ、合成香料は使用していないとのことで◎(ラベンダー油、レモン果皮油、ライム油、レモングラス油、エンピツビャクシン油、ローズマリー葉油配合)
□刺激
今のところ肌荒れなどのトラブルはありませんが、生理前など肌が不安定な時に使うと少しピリッとするときがあります。敏感肌や乾燥肌の方には少し注意が必要です。
実際に使ってみたー(2)感想
水に近いテクスチャーの美容液なので、私は洗顔後にこちらを化粧水代わりに使っています(2-3ドロップ)。現在2本目を使っていますが、使った感想は、
ズバリ、疲れ肌には効果てきめんです。
- 筆者は屋外炎天下で2-3時間運動後に使うことが多いのですが、日焼け&ダメージ肌の回復が早く、肌が早く元気になる感じです。
- 特にくすみ抜けは即効性(塗布後〜24時間)を感じました。
- シワへの改善効果は正直まだよくわかりません(目立つようなシワはありませんが、変化が見られた際には追記したいと思います)。
- 毛穴改善効果は少しあるように思います。
- (細かい)シミが消えていません。
- 乾燥は気になりませんが、秋冬だと少し気になるかもしれません。
- 肌のコンディションによってはピリッとする時もあります。
まとめ
プチプラ美容液の中ではかなりコスパが高いです。お肌が丈夫な方で、日焼け肌や毛穴をどうにかしたい方にピッタリな商品だと思います。ただ、少し刺激を感じる場合もあるので、敏感肌や乾燥肌の方には少し注意が必要です。もちろん個人差がありますのでご参考までに。
以上がクオリティファースト ウルセラCのレビューでした。貴重な時間を割き、最後までお読み下さいましてありがとうございました。
参考文献
1)厚生労働省. 2017. 薬事・食品衛生審議会 化粧品・医薬部外品部会 議事録. https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000168007.html
2)ナイアシンアミドの基本情報・配合目的・安全性. 化粧品成分オンライン. https://cosmetic-ingredients.org/skin-barrier-repairing-agents/1710/
3)岩橋陽介. ビタミンCとビタミンC誘導体について. 肌のクリニック. https://koenji.clinic/archives/777#index_id15